「頭の中ではわかっているのに、いざ説明しようとすると言葉が出てこない」「言語化能力が乏しい気がする」と悩んでいませんか?
実は、こうした悩みを一気に解消し、思考をクリアにする最強の脳トレがあります。それが、ポッドキャストという場所で行う「質の高いひとり言」です。
話題の本が解き明かす「ひとり言」の脳科学的メリット
今、巷で話題の本があります。脳内科医・加藤俊徳氏の著書『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』です。この本の中で加藤氏は、「独り言は変な人の癖ではなく、能力を最大化するツールである」と断言しています。
脳の8つの領域(脳番地)をすべて活性化させる
人間の脳には、思考、感情、伝達、運動、聴覚、視覚、理解、記憶といった、役割ごとの「脳番地」が存在します。驚くべきことに、ひとり言を言うとき、脳はこれらの領域をほぼ同時にフル稼働させています。
自分の考えを声に出すと、まず「思考系」で情報を整理し、「伝達系」で言葉を選び、「運動系」で口を動かします。そして、発せられた声を「聴覚系」で聞き取り、自分の言葉を「理解系」で再確認する……。このサイクルが回ることで、脳は一気に覚醒し、ワーキングメモリ(脳の作業領域)が整理されていくのです。まさに、声に出すこと自体が脳科学的なメリットを最大化させる行為なのです。
メタ認知を強制的に発生させ、思考を整理する
ひとり言の最大の功績は、自分を客観視する「メタ認知」を促すことです。頭の中でグルグル回っている悩みも、声に出して自分の耳で聞き直すと「あ、自分は今こんなことで悩んでいたのか」と、第三者の視点で気づくことができます。独り言は、自分の中に最強の「セルフコーチ」を雇うようなものです。
30年のラジオ屋が「自分で喋る難しさ」に直面して気づいたこと
私はこれまで、ラジオディレクターとして30年ほど現場に立ち続けてきました。数え切れないほどのパーソナリティの喋りを演出し、番組を整えてきました。いわば「人が喋る姿」を客観的に見続けてきた「喋りのプロ」のつもりでした。
しかし、最近になって自分自身でポッドキャストを始めてみたところ、大きな衝撃を受けたのです。
「人に喋ってもらうのと、自分がマイクの前で喋るのとでは、難易度が180度違う……!」
いざ自分がマイクの前に座ると、頭の中にあるモヤモヤとした思考を、整合性の取れた「言葉」に変換して話し続けることがいかに難しいかを痛感しました。この「言語化」という作業は、普段使っていない脳の筋肉を猛烈に使う、まさに脳トレそのものだったのです。
ポッドキャストこそが「最強のひとり言」である理由
ひとり言が脳に良いのは間違いありません。しかし、ただ部屋でつぶやくだけでなく、あえて「ポッドキャスト」という形で発信することには、さらに強力なメリットがあります。
1. 「誰かが聴く」という適度な緊張感
ポッドキャストとして録音するとなると、脳は無意識に「誰かに伝わるように」という負荷をかけます。この適度なプレッシャーが、言語化能力を飛躍的に高めるトレーニングになります。
2. アウトプットによって思考が血肉化する
「誰かの役に立つ形」に情報を再構成しようとする時、あなたの脳内では最高レベルの整理整頓が行われます。リスナーに届けるつもりの情報は、実は自分自身の理解を深める最高のプロセスなのです。
3. 自分の声を聴くことで「自己肯定感」が育つ
配信を積み重ねていくと、それはあなたの「思考の履歴書」になります。過去の自分の声を聞き返したとき、自分の成長を実感できることは、現代人が失いがちな自己肯定感を育む強力なツールとなります。
結論:ポッドキャストは「自分の脳を整えるため」に始めていい
ポッドキャストを始めると言うと、「特別な知識がないと」と構えてしまうかもしれません。しかし、まずは「自分の脳を整えるためのトレーニング」として始めてみてください。完璧を求める必要はありません。
言語化力が乏しいと悩んでいるあなた。30年ラジオの世界にいた私が保証します。ポッドキャストという名の「独り言習慣」は、あなたが手に入れられる最も安価で、最も強力な自己改革術です。
あなたの思考を、眠らせたままにしていませんか?
まずはスマホの録音ボタンを押して、3分だけ「今日一番の気づき」を話してみることから始めてみましょう。
「機材は何を選べばいい?」「具体的にどんな構成で話せばいい?」といった疑問がある方は、ぜひ私のポッドキャストやメルマガ(こちら)を覗いてみてください。30年のラジオディレクター経験を詰め込んだ、挫折しないためのノウハウをお伝えしています。
あなたの「ひとり言」が、あなた自身の未来を鮮やかに描き出していく。その瞬間を、ぜひ楽しんでください。
参考図書: 『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』加藤俊徳 著(文響社)

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