三日坊主を防ぐ!ランニングを10年楽しく続ける「場所変え」のコツ

「走るのを習慣にしたいけれど、いつも三日坊主で終わってしまう」
「近所を走るのに飽きてしまって、だんだんシューズを履くのが億劫になる」

ランニングを始めようとしたり、続けようとしたりするときに、多くの人がぶつかるのがこの「飽き」の壁ではないでしょうか。

私は2017年から走り始めて、来年で丸10年になります。
平日は朝の4時に起きて、多摩川沿いを5kmほど走るのが日課です。とはいえ「毎日絶対走る」と気負っているわけではなく、体調や天候に合わせて「ほぼ毎日」のペースで続けています。

10年近くも走っていると言うと、「ストイックですね」とか「マラソン大会で記録を狙っているんですか?」と聞かれることがあります。でも、フルマラソンでサブスリーを目指して追い込んでいるわけでも、自分に厳しいルールを課しているわけでもありません。

なぜ10年も続いているのか。理由はとてもシンプルで、「いろんな場所を走るのが、とにかく楽しいから」です。

走る習慣が続く人は「場所」を変えている

走るのが続かない最大の原因は、意志の弱さではなく「景色が変わらないこと」にあると私は思っています。

毎日同じ近所の道路、同じ公園の周回コース、同じ河川敷。タイムや距離だけを淡々と追う走り方は、よほどストイックな人でない限り、どこかで作業になって飽きてしまいます。

だからこそ、週末や休日は走る場所をガラリと変えてみるのがおすすめです。

私の場合はたまたま大型バイクに乗るのが趣味なので、バイクにウェアとシューズを積み、山や海へ出かけて走っています。ですが、移動手段は何だって構いません。

  • 電車に乗って数駅先の知らない街で降りてみる
  • 休日に自転車に乗って少し遠くの大きな公園まで行ってみる
  • ドライブのついでに景色のいいパーキングエリア周辺をジョグしてみる

大事なのは手段ではなく、「普段の生活圏から飛び出して、まだ走ったことのない道を走る」ということです。たったこれだけで、ランニングは単なる「運動・トレーニング」から「ワクワクする冒険」に早変わりします。

地図を見ても分からない場所を走るワクワク感

知らない場所を走るとき、一番楽しいのは「行ってみないとどうなっているか分からない場所」に出会った瞬間です。

以前、芦ノ湖へ行ったときのことです。「湖のまわりをぐるっと一周走ってみよう」と思って地図を見たら、東側には道路があるのに、西側には車が通れそうな道がまったく描かれていませんでした。

「実際どうなっているんだろう?」と思って現地へ行ってみると、そこは車道どころか、手付かずの自然が残るハイキングコースでした。
むき出しの土、苔の生えた木の根、砂利道、湖のすぐそばを抜ける小道。ロード用のつもりで行ったのに、結果的にガッツリ未舗装路を走る「トレイルランニング」になっていたわけです。

自販機もなければエスケープできる車道もない。あるのは木々の葉が擦れる音と、湖の波音だけ。
地図の画面上では平坦に見えても、実際に足を運んでみるとアップダウンや足元の変化がたくさんあります。走るスピードなんて気にせず、急な坂は早歩きで登り、下りは足元に気をつけてトコトコ走る。「この先を曲がったら何があるんだろう」という好奇心だけで、気づけば10km近くあっという間に進んでいました。

自然の山道だけでなく、街中だって立派な冒険になります。

私が好きなコースのひとつに、都心の山の手にある高級住宅街があります。
あのあたりは実は坂道や階段だらけで、平坦な多摩川とは違って起伏がとても激しいエリアです。息を切らしながら走っていると、手入れの行き届いた生垣の向こうに豪邸が並び、ガレージには高級車がピカピカに磨かれて止まっていて、品の良い人が犬の散歩をしている光景に出会います。

「この高台に家を構えるまでに、この人たちはどれだけ大変な努力をして、どんな険しい人生の崖を登ってきたんだろう」
そんなことを想像しながら走るのも面白いものです。人並み外れて財を築いた人たちの人生の軌跡という、ある種の「過酷なトレイル」を観察させてもらっているような感覚になります。

自然の山道でも、都会の高級住宅街の坂道でも、足元や周囲の景色を面白がりながら進めば、走ること自体がまったく苦になりません。

足元に集中して、景色はあとから回収する

ちなみに、山道や足元の悪いトレイルを走るときは、景色に見とれていると木の根に引っかかって転んだり足首を挫いたりします。そのため、走っている最中はほぼ足元ばかり見て集中しています。

そこで私は、360度カメラ(Insta360)を見えない自撮り棒につけて、バックパックに固定して走っています。頭の後ろから斜め上にカメラを出しておけば、両手は完全に空くので安全ですし、勝手に自分の後ろ姿と周囲の景色をまるごと記録してくれます。

走っている最中は「足元だけに全集中して安全に走る」。
そして帰宅してから、スマホの画面を指でグリグリ動かして「うわ、走っているとき後ろにこんな山が見えていたんだ」「横の川、こんなに綺麗だったのか」と確認する。

1回走るだけで、現場の快感と、あとから見返す面白さの「2回」楽しめるので、知らない場所へ走りに行くのがますますやめられなくなります。

走る習慣は「場所を変えること」で一生モノになる

平日は、勝手知ったるいつものコース(私の場合は多摩川)を、決まった時間に淡々と走る。
そして休日は、電車でも自転車でも車でもバイクでも、好きな移動手段を使って「まだ見ぬ道」を探しに行き、気ままに5km〜10kmをジョグしてみる。

「毎日絶対走らなきゃ」と自分を追い込む必要はありません。「ほぼ毎日」で十分です。
走るのが退屈になってきたなと感じたら、ウェアとシューズを持って、普段行かない場所へ足を伸ばしてみてください。

走る場所を変えるだけで、ランニングは飽きるどころか、週末が待ち遠しくてたまらない最高のアクティビティになります。

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