伝える力を劇的に変える構成術|営業・プレゼン・会話・ブログに共通するたった一つの型

【目次】

  • なぜ「伝えたはず」が伝わらないのか
  • たった一つの型「SPLEP」とは何か
  • 営業・プレゼン・ブログでどう使う?
  • 実践に落とし込むためのヒント
  • あなたの「伝える力」は確実に変わる

「伝えたはずなのに伝わっていない」
このフレーズに心当たりのある方は少なくないはずです。
上司への報告、クライアントへの説明、会議での提案、ブログでの発信——いずれも「内容自体は悪くないのに、なぜか響かない」。そんな経験があるのではないでしょうか。

原因は単純明快。「伝える順番」が間違っているのです。
伝え方を変えるだけで、説得力は劇的に変わります。
この記事では、営業・プレゼン・会話・ブログすべてに共通する“たった一つの型”を紹介します。


なぜ「伝えたはず」が伝わらないのか(S)

相手に伝わらない最大の理由は、「自分の頭の中の順番」で話してしまっているからです。
伝えたい側はすでに答えや考えが見えているので、つい「結論」や「方法」から話してしまいがち。ですが、聞く側にとっては情報がいきなり降ってくる感覚になります。

たとえば、私の職場では、月に一度、各部長が順番に社長へ業務報告をプレゼン形式で行っています。
特に技術系の部長たちは、これまでプレゼン経験が少ないこともあり、どうしても「ひたすら資料を読み上げるだけ」になりがちです。
すると、社長から返ってくるのは「業務の内容以前に、伝え方を見直してほしい」というコメント。
せっかくの頑張りが、伝え方一つで損をしてしまう──これはまさに、現場で日々起きていることです。

人は「なぜそれが必要か」「どんな背景があるのか」という流れが見えて、初めて言葉が腑に落ちます。
つまり、相手の「思考の流れ」に合わせて話を組み立てることこそが、本当の“伝える力”なのです。


たった一つの型「SPLEP」とは何か(P)

この問題を解決するフレームワークが、今回ご紹介する「SPLEP(スプレップ)」です。
これは、営業で使われるSPIN話法と、構成に使えるPLEP法(Problem→Logic→Example→Point)を掛け合わせた、非常に実用性の高い型です。

  • S(Situation):相手の状況や前提
  • P(Problem):今そこにある問題
  • L(Logic):解決の考え方、ロジック
  • E(Example):事例・比喩・具体例
  • P(Point):結論、行動の促し

この順番で話すことで、「何の話?」「なんでそれが必要なの?」「どうすればいいの?」という相手の心の問いに、順番に答えることができます。


営業・プレゼン・ブログでどう使う?(L)

この構成は、どんな場面でも驚くほど応用が利きます。
たとえば営業トークなら、

  • S:最近この業界で「離職率が高い」という声をよく聞きます
  • P:実はそれ、マネージャーの負担が増えているのが背景にあるんです
  • L:そこで弊社は「育成の自動化ツール」に注力しています
  • E:たとえば●●社では導入3ヶ月で、離職率が10%改善されました
  • P:まずは簡単なヒアリングから、始めませんか?

プレゼンもブログもこの流れで組み立てるだけで、「伝わる感」が格段に上がります。
とくに文章では、見出しをこの順番で並べるだけで、全体が自然と流れるようになります。


実践に落とし込むためのヒント(E)

「SPLEP」の型を使うコツは、最初から完璧に当てはめようとしないことです。
日常のメモ、企画書、SNSの発信、上司への説明など、どんな場面でもまずは【S→P→L】だけでも意識してみると、大きく変わってきます。

また、話す前に「相手は今どんな状況にいるか?」を想像すること。
この意識があるだけで、伝え方は自然と変わります。


あなたの「伝える力」は確実に変わる(P)

結局のところ、伝える力とは「順番の力」です。
どんなに熱意があっても、どんなに正論でも、相手の脳に届く順序で話さなければ意味がない。

営業でも、プレゼンでも、ブログでも、家庭でも、相手の中にある「理解のプロセス」に寄り添うことで、あなたの言葉は届くようになります。

この「SPLEP」というたった一つの型を、ぜひ自分の武器にしてください。
伝え方が変われば、人生が変わります。


この記事を書いた人|ミライジュウ
メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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