個人IPビジネスの始め方|「ネタがない・続かない・反応がない」を突破する3つの方法

「自分のアイデアなんて、大したことない」
そう思って、せっかくの工夫や経験を心の中で打ち消していませんか?

以前、目玉焼きの焼き方を紹介したショート動画が思いがけずバズった、という話を聞いたことがあります。投稿した本人にとってはただの日常の工夫でしたが、多くの人にとっては「試してみたい」「知らなかった」となる価値のある情報だったのです。

つまり、自分にとって当たり前のことほど、他人にとっては知りたかった答えになる
これこそがIP(知的財産)ビジネスの本質です。

とはいえ、頭で分かっていても行動に移せない人が大多数です。最初に必ず直面するのは「ネタがない」「続かない」「反応がない」という3つの壁。ここをどう突破するかが勝負を分けます。

この記事では、それぞれの壁を掘り下げ、突破する方法を具体的にお伝えします。読むことで「最初の一歩」を迷わず踏み出せるはずです。


壁①「ネタがない」

「発信したいけれど、書くことが思いつかない」「自分には特別な経験なんてない」——多くの人が最初にぶつかる壁です。

でも本当は、特別な知識よりも日常で工夫してきたことのほうが価値を持ちます。

資格の勉強法。大勢が同じ教材を使っていても、合格までの過程は人それぞれです。通勤時間をどう活用したか、ノートをどう取ったか、やる気が出ないときにどう乗り越えたか——こうした細かな工夫は、同じ悩みを持つ人にとっては喉から手が出るほど知りたい情報になります。

仕事の段取りも同じです。「あの人はいつも会議がスムーズに進む」と言われた経験があるなら、それを分解して書くだけで立派なコンテンツになります。家事の効率化、健康習慣、ちょっとした人間関係の工夫……どれも立派なIPの種です。

心理学でも、人は自分の強みを過小評価する傾向があるとされています。ジョハリの窓という概念では、自分では気づかないけれど他人からは見えている「開かれた窓」があると言われます。つまり、あなたが「大したことない」と思うことこそ、他人から見れば財産になる可能性が高いのです。

今日のアクション:まず“人に説明したこと”を3つ書き出してください。
それがそのまま、あなたの発信のネタになります。


壁②「続かない」

「最初だけ頑張って、三日坊主で終わってしまう」
発信を始めた多くの人が経験する悩みです。

原因はシンプルです。最初から大きな成果を求めすぎたり、毎回完璧を目指してしまうこと。ハードルを自分で高くしてしまうから、続かなくなるのです。

ここで大切なのは、小さく始めること
ブログなら200字でもいい、音声配信なら1分でもいい。大作をつくろうとせず、「これならできる」と思えるサイズ感で取り組むのがポイントです。

もう一つ重要なのは、すぐに取りかかれる仕組みをつくることです。習慣化の研究でも、人は「行動を始めるまでの摩擦」が小さいほど継続できると分かっています。

例えば私はエレキギターを下手ながら40年続けています。なぜここまで続けられたのか。それは「毎日どこかで手に取れる仕組み」を作ったからです。勉強が一段落したらギター、食器を洗ったらギター、風呂上がりにギター。壁にかけてあるので、思いついたらすぐに弾ける。もしケースにしまって弦を張るところから始めていたら、とても続けられなかったでしょう。

発信もこれと同じです。
ノートアプリにすぐメモできるようにしておく、SNSなら下書き保存を活用する、思いついたらすぐ投稿できるように準備しておく。これだけで継続のハードルはぐっと下がります。

今日のアクション:まずは1週間に1回、小さな発信をしてみましょう。
それだけでも立派な一歩です。


壁③「反応がない」

「誰も読んでくれない」「いいねもゼロで心が折れる」
これも必ず訪れる壁です。

ここで忘れてはいけないのは、最初は反応がなくて当たり前ということです。人気ブロガーやYouTuberも、最初はゼロから始めています。最初の数か月は「静かな時期」があるものなのです。

さらに重要なのは、反応がなくても「自分の考えを言語化できた」こと自体に大きな意味があるという視点です。発信は他人のためだけでなく、自分の思考を整理する最高のトレーニングにもなります。心理学でも「自己表現は自己理解を深める」と言われています。

そして、もしPVが1でもついたなら、それは「誰かがあなたの発信を使った証拠」です。たとえ一人でも、自分の言葉が届いた事実は誇っていい成果です。

数字にとらわれてやめてしまう人が多いですが、続けていれば必ず「検索で見つけてもらえる瞬間」が訪れます。その時まで、数値ではなく「記事数」を積み上げることに集中してください。

今日のアクション:最初の3か月は“数字を追う”のではなく“記事数を数える”ことに集中しましょう。
反応は、必ず遅れてやってきます。


まとめ

IPビジネスの出発点は、特別な才能や肩書きではありません。
誰もが直面する「ネタがない」「続かない」「反応がない」という3つの壁をどう突破するかにかかっています。

  • ネタがない → 当たり前の工夫を書き出す
  • 続かない → 小さく始め、すぐできる仕組みを整える
  • 反応がない → 数字より言語化習慣を重視する

結局のところ、IPビジネスは「特別な人だけの挑戦」ではなく、あなたの日常から誰でも始められるものなのです。大切なのは、完璧を求めるより「小さな一歩を積み重ねる」こと。

結論:今日の行動はシンプルです。“人に一度でも説明したこと”を200字で発信してみましょう。
その一歩が、あなたのIPビジネスのスタートラインになります。


この記事を書いた人|ミライジュウ

メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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