努力が続かないのは当たり前
「努力しないと成長できない」。
そう信じてきた人は多いと思います。
でも現実には、資格勉強や語学学習を始めても三日坊主で終わってしまうことは珍しくありません。
最初はやる気に満ちていても、仕事が忙しい、家庭の事情がある、今日は疲れている……。
理由をつけて先延ばしにして、気がつけばノートを開かない日が続く。
ここで安心してください。
勉強を続けるために必要なのは、強い努力や意志力ではありません。
歯磨きや入浴のように「無意識でやること」に勉強をくっつければいいのです。
これさえできれば大丈夫。
努力で押し通す必要はありません。
平常心のまま自然に学習へ入れる習慣を仕組み化すること。
それが勉強を長く続ける一番シンプルな方法なのです。
科学的に証明された習慣というヒント
堀田秀吾氏の著書『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード…科学的に証明された すごい習慣大百科』は、世界的な研究に裏付けられた習慣を112個まとめた本です。
この本の特徴は「意志力ではなく仕組みで動かす」こと。
勉強に役立つ習慣としては、特に次の3つが紹介されています。
- 「もし〜したら◯◯する」と決めておく イフ・ゼン・プランニング
- 休憩や移動のスキマ時間に取り組む 差し込み学習
- 記憶を深めるために 紙に書くアウトプット を行うこと
これらは、勉強を“努力”ではなく“平常心”で続けるための仕掛けです。
意志の力に頼らず、生活の中に自然に組み込めるからこそ効果が長続きします。
イフ・ゼン・プランニングで無意識に勉強を始める
イフ・ゼン・プランニングとは「もしAをしたらBをする」と行動をセットで決める方法です。
私の場合はこうしています。
「風呂上がりに服を着る前に問題を1問解く」
「歯磨きの前に1問解く」
最初は「たった1問で意味があるのか」と思いました。
でもやらずに先に進もうとすると落ち着かない。
むしろ“やらないと気持ち悪い”感覚になっていきました。
これは心理学でいう「ツァイガルニク効果」に通じます。
人は中途半端に終わったことを記憶に残しやすい。
だから「1問だけでもやる」と自然と続きやすくなるのです。
努力ではなく、仕組みによって無意識に勉強へ入る。
この違いが継続力を大きく変えます。
差し込み学習でスキマ時間を味方にする
「今日は1時間勉強しよう」と思っても、その時間が確保できずゼロで終わることはありませんか。
差し込み学習は、そんな失敗を防ぐ習慣です。
通勤の電車で単語帳を3ページだけ。
昼休みに1問だけ。
寝る前にノートを5分見返す。
たとえ小さくても積み重ねれば大きな勉強時間になります。
心理学でも「開始のハードルを下げること」が習慣化に直結することがわかっています。
「今日は30分やらなきゃ」と思うと先延ばしの言い訳が出やすくなる。
でも「たった1問」なら脳は抵抗しません。
歴史を振り返っても、大作家・夏目漱石は毎日新聞の連載に合わせて小説を書き継ぎました。
1日ごとの積み重ねが、今も読み継がれる名作になっているのです。
勉強も同じ。
小さな差し込みの積み重ねが、大きな成果へと育っていきます。
紙に書く効果とデジタルの工夫
「紙に書くと記憶が定着する」。
これは多くの研究で裏付けられています。
書く行為そのものが脳の複数の領域を刺激し、理解と記憶を助けるのです。
ただ、私はiPadを使っています。
紙質感のあるフィルムを貼り、GoodNotesで手書き入力。
そこに自作の図解を貼り、紙テキストを写真アプリで読み取ってコピーし、さらにリンクを追加。
まさに「紙の良さ」と「デジタルの利便性」を掛け合わせた学習です。
単にノートを取るのではなく、自分の言葉で整理し直す。
このプロセスが「説明できる力」につながり、学習の手応えを強く感じられるようになります。
ボールを握るという集中スイッチ
面白い研究もあります。
右手で柔らかいボールを握ると、記憶が定着しやすいという実験結果があるのです。
右手を使うと左脳が刺激され、暗記や集中に良い影響を与えるとされています。
反対に左手を握ると「思い出す」動作に効果があるとも。
もちろん万能ではありません。
でも「勉強に入る前の儀式」としては有効です。
私自身まだ試してはいませんが、「集中スイッチ」として取り入れるのは面白いと思っています。
茶道にお点前の所作があるように、小さな儀式は心を整えます。
勉強も同じで、ちょっとした行動で平常心に切り替わるのです。
努力に頼らない仕組みを持つ
ここまで見てきた習慣の共通点は「努力に頼らない」ことです。
努力は一時的な爆発力はあっても長続きしません。
大切なのは「平常心で取り組める仕組み」を生活に埋め込むこと。
歯磨きや入浴と同じように「やらないと気持ち悪い」状態にする。
これが続けるための一番の近道です。
資格試験、語学、健康維持、スキルアップ——応用範囲は広がります。
意志力を消耗しないやり方だからこそ、年齢を重ねても続けられるのです。
50歳からの学び直しにこそ習慣が効く
私自身、50歳まではがむしゃらに働いてきました。
家庭や自分の勉強は後回しでした。
けれど50歳を過ぎると「定年後をどう生きるか」を現実的に考えるようになりました。
老後の生活費、社会とのつながり、そして学び直し。
新しい資格を取るのは簡単ではありません。
だからこそ習慣化が大きな武器になる。
毎日少しずつ積み重ねることで、平常心で努力を続けられる人生に変わっていく。
がむしゃらに頑張るのではなく、自分に合った仕組みを作る。
それが、これからの学び直しに必要な考え方だと感じています。
読者の皆さんも、「自分の生活習慣にどんな勉強をくっつけられるか」を考えてみてください。
それが未来の自分を助ける、最良の投資になるはずです。
この記事を書いた人|ミライジュウ
メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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