「完璧じゃない発信」が共感を呼ぶ理由|続けられる人が持つ思考と習慣とは?

はじめて「まとまっていないけど投稿しよう」と決めた日

ブログを始めた頃の私は、「ちゃんと書かなきゃ」「まとめてから出さなきゃ」とずっと思っていました。
でもあるとき、「まとまっていなくても、今の思いをそのまま書いてみよう」と思い切って投稿したことがありました。

振り返ってみると、その記事はとても未熟で、構成も甘く、自信のある出来とはとても言えません。
それでも私は、「今の自分にとって60点だけど、これでいい」と思って公開しました。

なぜなら、発信を続けていくには、100点を求めることよりも「出してみる」ことの方がずっと大事だと感じていたからです。

完璧な文章なんて、そもそも誰が決めるのでしょうか?
すべての読者でしょうか、それとも何かの基準があるのでしょうか?
私はそうは思いません。

「自分が納得できればそれでいい」と思って出すこと。
それが60点でも、今の自分の言葉であれば、出す価値はある。
そうやって出し続けることこそが、継続につながるのだと、あらためて実感しています。

「完璧な記事」へのこだわりが続かない理由

情報発信を続けることは、思っているよりも難しいことです。
特に最初のうちは、「うまく書こう」「誰かの役に立つものを」と意気込んでしまう分、なかなか更新できなくなってしまうことがあります。
私も例にもれず、最初は一記事書くのに何日もかかっていました。

でも、そのペースでは続けられません。
発信に慣れている人たちが「とにかく出してみる」とよく言うのは、それが一つの“訓練”になるからです。

完璧な内容を目指すことが、かえって「更新しない言い訳」になってしまうことがあるのです。

どんなに頭で考えても、文章は書かないと上達しません。
逆に、毎回100点を目指さず、「60点でもいいから出してみる」と考えれば、続けることができるようになります。

私にとって、それが「完璧じゃない発信」の大きな価値でした。

共感を呼ぶのは「仕上がり」よりも「温度」

発信を続けていくと、次第に見えてくるものがあります。
それは、「整った情報」よりも、「その人が何を感じているか」のほうが、読者の心に届くということです。

きれいに書かれた記事でも、どこかよそよそしいものは読まれません。
でも、たどたどしくても、率直な言葉で書かれた記事には、読者が立ち止まってくれることがあるのです。

これは、「共感」という言葉にもつながります。
共感される発信とは、必ずしも“正しい情報”ではなく、“今の自分の実感”を込めたもの。

だからこそ、自分では「まとまっていない」と感じるような言葉でも、
それがリアルな感情であれば、誰かの心に触れる可能性があるのです。

自分の弱さや迷いを書いた記事こそが、あとから読み返して「これがあって良かった」と思える瞬間もあります。
発信とは、そういう心の記録でもあるのだと、今は思っています。

「続けられる人」に共通する思考と習慣

私がブログを継続する中で感じているのは、
「続けられる人」は特別なスキルを持っているわけではない、ということです。
むしろ、思考と習慣においていくつかの共通点があります。

・モチベーションをあてにしない
・迷ったらまず書いてみる
・完璧じゃなくても公開する
・反応がなくても淡々と続ける

これらは一見すると地味で目立ちませんが、発信を続ける上で非常に大事な姿勢です。
特に「反応がない時期」こそ、実力が育つ時間だと今では思っています。

反応があるかどうかよりも、「書いた自分に納得できるか」「次も書けそうと思えるか」が、継続の鍵になります。

結果的に、書くことが習慣になれば、「発信が生活の一部」になっていきます。
そこまでいけば、あとは惰性でも、なんとなくでも、続けられる。
発信という営みが、特別なものではなく、自分の言葉で日常を記録する手段になっていくのです。

まとめ:「未完成」であることを恐れず出す

今回のテーマで伝えたかったのは、「完璧じゃない発信でも、意味がある」ということです。

私も含めて、多くの人が「まだまとまってない」「うまく言えない」と悩みます。
でも、そんな中で書いた一文が、誰かに届くかもしれません。

完璧を求めることよりも、自分の思いや経験をそのまま言葉にすること。
その“未完成さ”が、読み手の想像力をかき立てたり、共感を生んだりすることもあるのです。

だからこそ、「まだ早いかも」「もっと勉強してから」と思っても、まずは出してみる。
それが、続ける力になり、発信者としての自分を育てていく第一歩だと思います。

この記事を書いた人|ミライジュウ
メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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