「やりたい」のに、動けないのはなぜか?
何かを始めようと思ったとき、多くの人が最初に悩むのは「どうやればいいのか?」という“方法”の部分です。
たとえば、「英語を話せるようになりたい」「副業を始めたい」「資格を取りたい」と思ったとしても──
「どの教材がいいのか?」「どんな手順で進めれば?」「本当に自分にできるのか?」と、調べたり考えたりしているうちに、気づけば何も始めていないまま時間だけが過ぎてしまいます。
でも、よくよく考えてみると、「やる」と決めていないからこそ、動けないのではないでしょうか。
完璧な「やり方」探しが、あなたを止めている
方法を探す前に、決断そのものが宙ぶらりんになっている。
つまり、「やるかやらないか」を決めないまま「どうやるか」だけを考えてしまっているのです。
「やると決められない」のではなく、「決めるための完璧な方法がまだ見つからない」──そんなふうに思っていませんか?
たしかに、今はネットでどんな情報も手に入ります。
だからこそ、「もっといい方法があるかもしれない」「このやり方で失敗したらどうしよう」と、次々に別の選択肢が目に入ってしまう。
結果、決められず、動けず、ただ調べ続けてしまう。
その間に、半年、1年…と、あっという間に時間が過ぎていきます。
そして気づけば、「やりたい」と思っていた気持ちすら、どこかへ薄れてしまう。
これは“情報過多”の現代ならではの罠です。
方法を探しているつもりで、実は「やらない理由」を強化してしまっている。
慎重さや準備は大切ですが、「動けない自分」を正当化してしまっているとしたら──それは本末転倒かもしれません。
「決めた人」から景色が変わる
実は、行動している人の多くが、最初から正解の方法を知っていたわけではありません。
彼らは、「やる」と先に決めただけ。
そして、決めたことで初めて“自分に必要な情報”が見え始め、動きながら学び、少しずつ形にしていったのです。
ここで重要なのは、「最適解はあとから見つかる」ということ。
完璧なプランを立ててから動くのではなく、動いたからこそ、最適な道が浮かび上がる。
この順番のシンプルさに気づけると、動き出すハードルはぐっと下がります。
つまり、「正解を見つけた人」ではなく、「決めた人」から景色が変わるのです。
今日からできる「決断の順番」トレーニング
では、どうすれば「決断が先、方法は後」という考え方を実践できるのでしょうか。
ポイントは、“小さな決断”から始めることです。
たとえば、「英語を話せるようになりたい」なら、まず「3か月続けてみる」と決める。
「副業を始めたい」なら、「今週中に1冊本を読む」と決める。
方法が決まっていなくても構いません。
決めたことを紙に書き出し、「やる」と言葉にしてみる。
それだけで、自分の意識と行動は少しずつ変わり始めます。
決断とは、“できるかどうか”を考えることではありません。
“やると決める”こと。
迷ったら、順番を思い出してください。
動き出す力は、「決断」から生まれるのです。
「やる」と言ってみる。それがすべての始まり
もし今、「やりたいけど動けない」と感じているなら──
まずは声に出して、あるいは紙に書いて、「やる」と宣言してみてください。
完璧な計画も、特別な準備もいりません。
たとえば「3日間やってみる」「今週中に1歩進める」。それだけで十分です。
大きな決断は怖いかもしれません。
でも、小さな「決めた」が積み重なると、不思議と心が動き出します。
やる前に考えすぎて、止まっていた時間を超えて──
今度は、「動きながら考える」時間が始まるはずです。
順番を変えれば、現実も変わる。
あなたの決断が、すべてのきっかけになります。
この記事を書いた人|ミライジュウ
メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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