情報発信で稼ぐのに欠かせない3文字は?|忘れがちなマーケティングの基礎

「今日も、誰にも届いていない気がする」

自分の学びをアウトプットしようと、ブログの投稿ボタンを押す。誰かの役に立ちたい、今の試行錯誤がいつか資産になればいい。そう信じてコツコツと積み上げている。けれど、画面の向こう側は驚くほど静かなまま。まるで、砂漠の真ん中に置いたノートを、風だけがめくっているような虚しさを感じてはいませんか?

「何かの達人でもない自分の言葉なんて、結局、誰にも必要とされていないんじゃないか」

そうやって、せっかく始めた発信を諦めてしまう50代の方は後を絶ちません。でも、断言します。あなたの言葉が届かないのは、実績がないからでも、文章が下手だからでもない。ただ、最後にある3文字、「CTA」を忘れているからかもしれません。

ラジオの現場ではCTAという言葉は使わなかった

私は30年、ラジオの現場にいました。主にバラエティ番組を担当し、リスナーの日常に寄り添う情報を届けてきました。

「今、この瞬間に、この情報を伝える意味は何か?」

1秒単位の勝負を続けてきた自負があります。ですが、その30年の現場で「CTA」なんて言葉を耳にしたことは一度もありませんでした。

CTA、つまり「Call to Action(行動喚起)」。マーケティングの世界で、最後に出口を示す「ボタン」や「お誘いの言葉」を指す、あの無機質な3文字です。

ですが、個人としての情報発信を始め、改めてこの概念を学んだとき、すとんと腑に落ちるものがありました。

「なんだ、あの時私たちが必死にやっていたのは、これだったのか」

マーケティングの世界では無機質な3文字で片付けられてしまうこの言葉の正体。それは、私がラジオの現場で30年間、こだわり抜いて届けてきた「最後の一押し」そのものでした。

どんなに誠実な学びを綴っても、最後に「次に何をすればいいか」を提示しなければ、読者はそのまま画面を閉じ、いつもの日常に戻ってしまいます。それは、道を尋ねてきた人に地図を広げて見せながら、肝心の「今いる場所」を教えないような、決定的な不親切だったのです。

「指図」ではなく「体験」を届ける

ただ、ここで一つ、気をつけておきたいことがあります。
CTAという言葉を聞くと、どうしても「読者に特定の行動を指図する」ような冷たさを感じてしまうかもしれません。

「今すぐここをクリックしてください」
「これを買ってください」

そうやって一方的に指示をされると、人は本能的に身構えてしまいます。特に私たち50代は、自分の行動は自分で決めたいという意志が強い。指図されたと感じた瞬間に、心にシャッターを下ろしてしまうことも少なくありません。

でも、私がラジオの現場で培ってきたのは、指図ではなく「体験の提案」でした。

例えば、週末のお出かけ情報を届けるとき。
「ここに、こんな場所があります。以上」という情報の羅列だけで終わってしまったら、リスナーは「へえ、そうなんだ」で終わってしまいます。これでは番組をやっている意味がありません。

その場所に行くと、どんな空気が流れているのか。どんな景色が見えて、そこで何を体験できるのか。
「ここに行くと、日頃の疲れがふっと軽くなるような体験ができますよ。もし今週末、少しリフレッシュしたいと思っているなら、一度チェックしてみてください」

そうやって、情報の先にある「体験」まで踏み込んで伝えること。
やるかやらないかは、もちろんリスナーの自由です。でも、「それなら行ってみたい」と相手が自ら動き出したくなるようなきっかけを作る。これこそが、情報発信における誠実さであり、本来のCTAの姿なのだと思うのです。

達人になれない私の「現在地」

実は、今この文章を書いている私自身も、まだ「道半ば」にいます。
30年の経験があるとはいえ、個人の情報発信という世界では、毎日が新しい学びの連続です。

「この伝え方は、押し付けになっていないだろうか」
「かと言って、遠慮しすぎて読者を迷わせていないだろうか」

深夜、モニターを前にして、そんな風に自問自答することも少なくありません。でも、完璧な「達人」として振る舞う必要はないのだと最近気づきました。むしろ、その試行錯誤している姿をさらけ出すことこそが、同じ道を歩む誰かの力になるのだと。

あなたが今、学んでいること。
失敗したこと、昨日より一歩だけ進んだこと。
その現在地をありのままに発信し、最後に「私はこうやって一歩進みました。あなたならどうしますか?」とそっと出口を指し示す。

そんな、道半ばの人間だからこそ焼ける「お節介」が、巡り巡って誰かの人生を動かし、結果としてあなたの発信を「稼働する資産」へと変えていくのです。

学びを「届く言葉」に変える3つの作法

では、具体的に「指図」にならないように出口を明確にするにはどうすればいいか。私が大切にしている作法は3つです。

一つ目は、「相手が得られる未来」を具体的に翻訳すること。
「この記事を参考にしてください」と書くのは、単なるお願いです。そうではなく「この記事を読み終えたら、まずはこの一箇所だけ書き換えてみてください。それだけで、あなたの言葉の温度が変わります」と、アクションの後の景色を見せること。

二つ目は、「今、やる理由」を明確にすること。
ラジオが「今の天気」を大切にするように、ブログでも「なぜ今、この記事を読んでいるあなたに動いてほしいのか」を伝えます。「いつかやろう」を「今やろう」に変えるのが、発信者の誠実さです。

三つ目は、「迷いようのない出口」を用意すること。
「検討してみてください」という曖昧な言葉は、相手を迷わせるだけです。「この下のURLをクリックして、1分だけ時間をください」と、小学生でも迷わないレベルまで分解して伝える。それが、受け手の時間を奪わないための最低限のマナーです。


最後に:学びを資産に変えるために

情報発信におけるCTAとは、単なる「クリックさせる技術」ではありません。
それは、あなたの「道半ばの学び」を信じて最後まで付き合ってくれた人に対する、最後の手向けです。

50代の私たちが、これまでの経験とこれからの学びを資産に変え、誰かの役に立って対価を得る。その未来を本気で掴みたいなら、かっこつけるのはもうやめましょう。
「分かってくれる人だけ分かればいい」というのは、時に無責任な逃げ言葉になります。

あなたが今日書き上げたその1記事を、もう一度見直してみてください。

そこに、読者の背中を優しく、力強く押す「お節介」は入っていますか?
もし入っていないのなら、あなたの学びはただの「備忘録」として埋もれていくでしょう。それは、あなたにとっても、あなたの助けを待っている読者にとっても、あまりに悲しい損失です。

今日、10分だけでいいです。
書きかけの記事や、過去に投稿した渾身の記事の最後に、こう書き足してみてください。

「この記事を読んで、明日から変えたい習慣を一つだけ、コメント欄で教えてくれませんか?」

勇気を出して、一歩踏み込んでください。体裁を整えるより先に、まずは読者と「対話」を始めるための出口を作る。
その一歩が、あなたの学びを、誰かの人生を1ミリ前進させる「稼働する資産」へと進化させるはずです。

この記事を書いた人|ミライジュウ

メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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