副業や独立を考えたとき、多くの人が思い浮かべるのは「ブログを書いて広告収入を得る」「動画教材を作って販売する」「電子書籍を出す」といったコンテンツ販売です。
確かに一度仕組みができれば自動的に収益が発生する可能性があり、理想的に映ります。けれども、現実は甘くありません。数ヶ月かけてもアクセスが集まらず、教材が1本も売れず、やがて挫折してしまう人がほとんどです。
「じゃあやっぱり自分には無理か…」と諦める前に考えてほしいのが、コンサルティング(個別サポート)から始めるという選択肢です。
この記事では、なぜコンテンツ販売が難しいのか、なぜコンサルが実績ゼロの人にこそ向いているのか、そしてどのように小さく始められるのかを解説します。読み終えたときには「自分でもできるかもしれない」と思えるはずです。
コンテンツ販売の壁はなぜ高いのか
まず、コンテンツ販売が初心者にとってなぜ難しいのか。
それは「不特定多数に一方通行で知識を渡す」スタイルだからです。教材を買った人が実践するかどうかは本人次第。多くの場合、途中で挫折し、成果にたどり着けません。
その結果、「役に立たなかった」という印象だけが残り、提供者の信頼につながりにくいのです。
さらに、実績がない人が作ったコンテンツは買い手から見ても説得力に欠けます。検索で上位表示するまでにも時間がかかり、成果が出るまで数ヶ月〜数年を要するケースは珍しくありません。
コンテンツ販売は魅力的ですが、ゼロの状態から一気に成功する確率は極めて低いのです。
コンサルは成果を出させやすい
一方で、コンサルは真逆の仕組みです。
- 課題を直接ヒアリングできる
- 必要な部分だけをカスタマイズして提供できる
- 行動の進捗を確認し、軌道修正ができる
だからこそ、成果を出させやすいのです。
そして「クライアントの成果」がそのまま「自分の実績」になります。
これは非常に大きな違いです。コンテンツは「渡したら終わり」ですが、コンサルは「伴走して一緒に成果を作る」。その積み重ねが信頼につながり、後のコンテンツ販売にも直結します。
実績がないからこそ始めやすい
「実績がないのにコンサルなんて」と思うかもしれません。
しかし、実績がない人こそコンサルをやるべきです。
なぜなら、クライアントに成果を出させることが、そのまま自分の実績になるからです。
例えばこんなサービスなら、特別な肩書きや資格がなくても始められます。
- ブログを三日坊主でやめてしまう人に「10記事書けるまで伴走する」
- Excelの基礎操作を覚えたい人に「1ヶ月で業務に使えるレベルにする」
- 資格勉強が続かない人に「学習スケジュールを一緒に管理する」
- 料理が苦手な人に「1週間で3つのレパートリーを作れるようにする」
こうした“小さな成果”で十分なのです。1万円や2万円の報酬でも、売上ゼロより何倍も価値があります。
心理学が示す「伴走の効果」
心理学の研究でも、人は「誰かに伴走されている」と感じると行動が継続しやすいことが示されています。
行動科学者のロバート・チャルディーニは「社会的証明の原理」を提唱しました。人は周囲の目や他者の存在によって行動を継続しやすくなるというものです。コンサルはまさにこの仕組みを活用しています。
また、行動経済学では「アカウンタビリティ効果」と呼ばれる現象が知られています。これは「誰かに報告しなければならない」と思うだけで行動が継続しやすくなるという効果です。
つまり、コンサルは単に知識を渡すのではなく、「行動を続けさせる環境」を提供しているのです。
逆の視点:コンテンツから始めてもよいのか?
もちろん「自分はコンテンツから始めたい」という人もいるでしょう。
それ自体を否定する必要はありません。
ただしその場合はリスクを理解しておくべきです。
- 成果が出るまでに時間がかかる
- 実績ゼロでは信頼を得にくい
- 途中で挫折しても誰もサポートしてくれない
この壁を乗り越える覚悟があるなら、コンテンツから始めても構いません。
しかし、多くの人にとって合理的なのは「小さくコンサルから始める」ことです。
読者が気になる3つの疑問に答える
ここで、よくある疑問に答えておきましょう。
Q1. 料金はいくらに設定すればいい?
最初は1万円〜2万円で十分です。高額にこだわる必要はありません。小さく始めて実績が積めば、自然に単価を上げられます。
Q2. 本当に売れるの?
需要は「特別なスキル」より「困っている人の具体的な悩み」にあります。ブログの継続、資格勉強の習慣、日常生活の工夫…。こうしたニッチなテーマでも十分売れます。
Q3. 詐欺っぽく見えない?
誇大広告や「必ず稼げる」などの表現を避け、提供する内容を具体的に示せば問題ありません。むしろ誠実にサポートをすることで、口コミや紹介につながります。
コンサルを始めるのに必要なもの
始めるのに大掛かりな仕組みは不要です。
- ZoomやGoogle Meetなどのオンライン会議ツール
- スプレッドシートやWordでの進捗管理
- チャットやメールでのフォロー
これだけで十分です。必要なのは「自分が提供できること」を棚卸しし、まずは1人のクライアントに試してみる勇気だけです。
歴史に学ぶ「伴走の価値」
少し視点を変えてみましょう。
昔の職人の世界では、徒弟制度が当たり前でした。弟子は師匠のそばで学び、実際に手を動かしながら成長しました。知識は本や講義ではなく、日々の伴走によって伝えられていたのです。
コンサルは現代版の徒弟制度とも言えます。
本や教材では得られない「実際にやってみて、すぐに修正してもらえる体験」を提供できるからです。
50代でも遅くはない
特に「年齢がネックだ」と思う人に伝えたいことがあります。
コンサルはむしろ年齢が武器になります。
長年の経験からくる安心感、落ち着き、現実的なアドバイス。これは若手には出せない強みです。
「ネットで調べれば分かる知識」ではなく「実際に経験してきた知恵」。
そこにこそお金を払う価値があります。
まとめ:小さな一歩が未来を変える
コンテンツ販売は魅力的ですが、実績ゼロでいきなり挑むのはリスクが大きい。
だからこそ、まずはコンサルから始めてみる。
小さくても成果を出せば、それが実績になり、自信になり、次のコンテンツ販売に直結します。
「自分には特別なスキルがない」と思う人ほど、試してみる価値があります。
コンサルは、遠い世界の話ではありません。あなたのすぐ隣にある現実的な選択肢なのです。
この記事を書いた人|ミライジュウ
メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
▶︎ 運営者プロフィールはこちら
\ あわせて読みたい /
▶︎ SNS時代の自尊心と商品設計|個人クリエイターが知っておくべき心理学とマーケティング
▶︎ 個人の付加価値は“情報発信”から始まる|続けることで信用と収益が生まれる
▶︎ 情報発信を続けるコツ|論語が教える「楽しむ人が最強」という心理学
コメント