50代になって、ビジネスや副業に本気で取り組もうとすると、なぜか「問題」ばかりが目に入ってきます。
スキル不足、SNSの反応のなさ、年齢への不安。
そして私たちは、それらを一つひとつ「解決しなければならない課題」だと思い込んでしまいます。
しかし結論はシンプルです。
50代の個人ビジネスにおいて、問題は解決するものではなく、無視して価値を上書きするものです。
この記事では、「問題解決」という呪縛を外し、
ワクワクをエネルギーにしてビジネスを加速させる「大人の価値創造」の思考法を解説します。
私たちは「問題解決」の呪縛にかかっていないか?
書店のビジネス書コーナーを見渡せば、「ロジカルに問題を解決する」「課題設定の技術」といった本が溢れています。私たちは長年、仕事とは「目の前にある問題を正しく解決することだ」という教育を叩き込まれてきました。
確かに、何千人もの社員を抱える組織にとって、トラブルをゼロにする「問題解決」は不可欠な防衛スキルです。しかし、もしあなたが「個人の発信力で勝負するビジネス」を志す50代であるなら、その常識は一度、疑ってみる必要があります。
なぜなら、人生の後半戦に差し掛かった私たちにはもう、道端に落ちている小さな石ころ(問題)をいちいち拾い上げて、その形を分析したり、どかし方を研究したりしているような時間は残されていないからです。
ここから、なぜ50代の個人ビジネスにおいて「問題は解決しなくていい」のか、その真意を読み解いていきます。
「問題」という物体はこの世に存在しない
まず、私たちのマインドセットを根底から変える必要があります。実は、「問題」という物体は、この世のどこにも実在しません。
売上が上がらない、パソコンの操作がわからない、周囲の目が気になる。これらは単なる「現象」や「出来事」に過ぎません。それを「自分を苦しめる問題だ」と定義しているのは、他でもない、自分自身の「認識」です。
例えば、SNSの反応がゼロという現象があったとします。ある人は「これは大問題だ。自分には才能がないんだ」と悩み、発信を止めてしまいます。しかし別の人は「なるほど、この切り口は今の市場には響かないというデータが取れた。次は違う角度を試そう」と、それをただの「実験結果」として捉えます。
後者の人にとって、反応がないことはもはや「問題」ではありません。自分が「問題ではない」と思えば、その瞬間に、あなたを苦しめる存在としての問題はこの世から消滅します。問題とは、客観的な事実ではなく、私たちの主観が生み出した幻想なのです。
解決しようとするほど、問題は巨大化する
真面目な50代ほど、「正しく対処しなければ」「ちゃんと解決しなければ」と考えます。しかし、ここには脳の仕組みによる「拡大の法則」が潜んでいます。
脳は、意識を向けたものを拡大して認識します。「この問題を解決しよう」と考えるほど、脳は「今、巨大な障壁がある」と判断し、その壁をどんどん大きく描きます。
結果として、行動するエネルギーは「どうしよう」と悩むために消費され、本来やるべき発信や創作に使われなくなってしまうのです。
さらに多くの悩みは、他人の物差しから生まれています。「この年齢ならもっと稼ぐべき」「発信者なら完璧であるべき」。それらはあなたの人生にとって、本当に解決すべき問題でしょうか。答えはほとんどの場合、ノーです。
問題は「成長」で無効化できる
では、不都合な出来事をどう扱えばいいのでしょうか。答えはシンプルです。それを叩き潰すのではなく、自分が大きくなることに集中するのです。
人は成長すると、かつて悩んでいたことが気にならなくなります。問題が消えたのではなく、あなたの器が大きくなったからです。
問題を解決しようとして時間を使うより、自分の発信力、表現力、経験値を積み上げる。その結果として、問題は「どうでもいい砂利」に変わっていきます。
「ワクワクする」が最強の戦略になる理由
不都合なことが起きたとき、あえて「ワクワクしてきたぞ」と口に出してみてください。これは根性論ではありません。脳の仕組みに沿った戦略です。
「問題だ」と考えると、脳は防御モードに入り視野が狭くなります。しかし「ワクワクする」と言うと、ドーパミンが分泌され、創造的な回路が動き出します。これにより、壁を壊す以外の「迂回ルート」が見えるようになります。
50代のビジネスに必要なのは、義務感ではなく好奇心です。ワクワクは、行動を止めない最強の燃料になります。
目的は「問題をなくすこと」ではなく「幸せになること」
なぜあなたは、今ビジネスを始めようとしているのでしょうか。それは、問題を解決するためではなく、より自由で楽しい人生を生きるためのはずです。
壁があれば、壊さなくてもいい。横に回ってもいい。景色を楽しみながら進めばいい。ゴールにたどり着けるなら、問題は放置されたままで構わないのです。
結論|解決するな、創造せよ
50代は定年というタイムリミットが迫っています。だからこそ、問題に疲弊せず、未来の価値を創ることに使いましょう。
「問題」という言葉を辞書から消し、すべてを成長のためのギフトとして扱う。そして「ワクワクする」と言いながら前に進む。その姿こそが、あなた自身のコンテンツになります。
さあ、今日はどんな「ワクワク」を創造しましょうか?
この記事を書いた人|ミライジュウ
メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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