成功は点ではなく面――その感覚が人生を変える
「1億円あれば成功だ」「年収1000万円になったら人生は安泰」――こう考えたことがある人は多いでしょう。でも仮にそれを達成しても、そのお金を使い切ったらどうなるでしょうか? ゴールしたからもう終わり、とはなりません。人生はその先も続きます。
『サイコロジー・オブ・マネー』の著者モーガン・ハウセルは、この誤解を痛烈に指摘します。本当の成功とは「選択肢を持ち続けられる状態」であり、お金の最大の価値は、まさにその「自由に選べる力」を与えてくれることにあるのです。
私自身、かつては「成功=点」だと信じていました。ある収入や肩書に到達すれば、それで人生のゴールテープを切れると思っていたのです。しかし経験を重ねるうちに、成功は一瞬の到達点ではなく、日々広がっていく「面」だと気づきました。その面を広げるのが、お金と時間の“選択肢”です。
多くの人が誤解している「成功」と「お金」の関係
多くの人は、成功を「お金を得た瞬間」や「特定の地位を手に入れた瞬間」と定義します。しかしこの定義には大きな落とし穴があります。なぜなら、その瞬間は確かに嬉しいものの、それは単なる通過点にすぎず、生活や人生の質を長期的に保証してくれるわけではないからです。
ハウセルはこう言います。
どんなに高い給料よりも、どんなに大きな家よりも、どんなにステータスのある仕事よりも、「好きなときに、好きな人と、好きなことができる」生活を送れることのほうが、人を幸せにする。
これはつまり、「お金は選択肢を増やすための道具」であって、「豪華な消費をするためのチケット」ではないということ。半年分の生活費があれば、上司に怯えることなく、自分の意志で仕事を選べるようになる。この自由度こそが、人生の質を劇的に変えるのです。
富とは「まだ取られていない選択肢」である
本書では「富=まだ取られていない選択肢」と定義されています。たとえば半年分の生活費を貯めた瞬間、あなたはすでに富を手にしているのです。なぜなら、誰かの都合に振り回されずに「働く・休む・辞める・選ぶ」という自由が生まれるからです。
この考え方はダイエットにも似ています。運動をしても、その分食べすぎれば結果は出ません。同じように、いくら稼いでも使い切ってしまえば、富は残らない。重要なのは「稼ぐ力」と「使わない力」の両方を持つことです。
多くの人は、稼いだ瞬間に「ご褒美消費」をしてしまいがちです。しかし、富を築くには、自制心を持って使わずに残すことが欠かせません。選択肢は貯蓄の中に眠っているのです。
私が体感した「面としての成功」
私は以前、自分の成功を「年収」「成果」「数字」で測っていました。しかし、毎朝4時に起きて5km走り、資格の勉強やブログ執筆を続ける中で、気づいたことがあります。それは「成功は日々の積み重ねで広がる面」だということです。
ランニング1日分は小さな点かもしれません。でも、それを365日続ければ立派な面になります。ブログも同じです。1記事だけでは影響力は小さいかもしれませんが、積み重ねることで選択肢やチャンスが増えていく。この「面」の上でこそ、人生の方向を自由に選べるのです。
そして、その面を広げる大きな武器が「お金による選択肢」です。副業で得た収入を半年分の生活費に充てることで、仕事や生活の自由度は一気に高まりました。
「選択肢」を増やすための3ステップ
- 固定費を下げる
家賃や通信費、保険など、毎月必ず出ていくお金を見直します。固定費が下がれば、必要な生活費も下がり、半年分の生活費を貯めやすくなります。 - 複数の収入口を持つ
本業だけに頼らず、副業・投資・配当収入などを少しずつ増やします。小さな収入口でも、積み重なれば大きな選択肢を生みます。 - 貯蓄・運用のルールを決める
「臨時収入の半分は必ず貯蓄」「ボーナスは全額投資」など、自分なりのルールを持つと、感情に流されずに富を積み上げられます。
まとめ|成功とは、選択肢のある状態を維持すること
成功は点ではなく面です。そして、その面を広げてくれるのが、お金による「選択肢の自由」です。
半年分の生活費があれば、嫌な仕事を無理に続けなくてもいいし、新しい挑戦を選ぶこともできる。
この自由度こそが、人生を豊かにし、長期的な幸福をもたらします。
お金はゴールではなく、自由を得るための手段です。
その手段をどう使い、どう残すか。
これからの50代に必要なのは、派手な消費ではなく、「選択肢を残す力」なのです。
この記事を書いた人|ミライジュウ
メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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