「努力してるのに、なぜか前に進めない」その原因
「もっと頑張らなきゃ」「自分に甘えてるだけだ」
そう思って踏ん張っているのに、成果が出ない。心も体も重くなる——。
もしかしたら、その“努力”自体が間違っているのではなく、
その“努力の目的”が、最初から自分のものじゃなかったのかもしれません。
今回は、教育プラットフォーム「マインドバレー」創設者ヴィシェン・ラキアニの理論をもとに、
あなたの行動を鈍らせている「古いOS(思考の設計図)」を見直すヒントをお伝えします。
「目標が間違っている」のではなく「誰が決めたか」が問題
私たちが抱えている目標や理想は、本当に“自分自身が決めたもの”でしょうか?
ラキアニは、現代人の多くが「文化的ブリュールール(bullshit rules)」に縛られて生きていると指摘します。たとえば:
- 成功=苦労の対価でなければならない
- 収入は年齢とともに右肩上がりであるべき
- 安定している会社にいられることが一番の勝ち組
- 新しいことに手を出すのは、リスクが高すぎる
——こうしたルール、あなたが本当に“納得して”選んだものでしょうか?
それとも、親・先生・会社・世間がそう言っていたから、という理由で取り込んでしまっただけでは?
自分のOSに合わない目標は、動けば動くほど疲れる
「努力しているのに結果が出ない」と感じるとき、
それは能力や意志の問題ではなく、目標そのものが自分のOSと噛み合っていないことが多いのです。
たとえるなら——
最新のアプリを、10年前のスマホにインストールしようとしているようなもの。
どれだけ充電しても、アプリは動きません。
必要なのは、OSのアップデート=前提や価値観の再構築です。
「それ、自分で決めた目標?」3つの問いで見直そう
ラキアニが提唱する「3つの最も重要な質問(3MIQ)」をもとに、
ゼロイチスタジオ流にカスタマイズした“目標の棚卸し”ワークをご紹介します。
- いま目指している目標は、誰の影響で生まれたもの?
→ 両親、上司、世間体、自分? 書き出してみてください。 - それを達成して「自分は何を感じたい」のか?
→ 喜び? 安心? 解放感? 感情に着目すると、本当の目的が見えてきます。 - 同じ感情を得る“別の方法”があるとしたら?
→ 収入アップが目的でも、「自分の裁量で働く自由」を感じたいのなら、副業や個人活動のほうが近道かもしれません。
このように、「目標」そのものよりも、
“なぜそれを望むのか”という“背景の感情”を見ていくと、
あなたの本音に合った再設計が見えてきます。
ゼロから動く前に、“今の設計図”を疑おう
ゼロイチの読者の多くは、「定年後の不安」「会社に頼れない収入源」「この先どう動くか」という課題に向き合っています。
そこでいきなり「動け」と言われても、設計図が古いままだと、また同じ場所に戻ってきてしまう。
だからこそ、最初に見直すべきは「目標」そのものではなく、
“その目標が生まれた設計図”なんです。
いま、あなたが疲れているのなら、
もしかしたらそれは「サボっている」のではなく、「ズレた設計図に沿って頑張りすぎている」のかもしれません。
まとめ|努力が報われる人は、まず設計図を変えている
ヴィシェン・ラキアニは言います。
「人生を変える最初の一歩は、“何をやるか”ではなく、“何を信じているか”にある」
これは、ゼロイチスタジオで繰り返してきた
「習慣よりも思考の順番が大事」という考え方とぴたりと重なります。
これから何か始めたいあなたへ。
動く前に、ひと呼吸置いて、自分の設計図を見直してみませんか?
この記事を書いた人|ミライジュウ
メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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