先日、ミュージシャン・俳優のGACKTさんが「人生を豊かにするための思考のアップデート方法」を語ったネット記事に目が止まりました。
その中で語られていたのは、人生の後半戦に差し掛かった私たちが、いかにして「感情に流されない素早い選択と決断」の精度を高めるべきかという、冷徹なまでに合理的な戦略でした。
このブログは「50代の会社員が定年後にコンテンツビジネスで稼ぐための学び」をコンセプトにしていますが、GACKTさんの言葉はまさに、我々世代が取るべき戦略そのものです。
元ラジオディレクターで現在は業務部長を務める私の視点からも、この「思考のアップデート」をどう定年後の武器に変えるべきか紐解いていきます。
認めよう。我々は「スピードと体力」では若者に勝てない
GACKTさんは記事の中で、非常にシビアな現実を突きつけています。「ボクらはもう、“スピード、体力、無謀さ”では若い世代には勝てない」 「ここで張り合うと消耗するだけ」 という言葉です。
これは私がいたラジオ業界の現場でも全く同じでした。50代のベテランは、どれほど経験があっても若者向けの番組には呼ばれなくなります。単価が高いだけでなく、若いプロデューサーからすれば「使いにくい」存在として敬遠されてしまうのが現実です。
若者と同じスピードで競い、トレンドの最前線に立とうとすることは、GACKTさんが言う通り「不利」であり、「無駄に消耗するばかりで勝ちにくい」間違った努力の方向性なのです。
50代が持つ「4つの強み」をコンテンツビジネスの資産に変える
一方で、GACKTさんは私たち世代が持つ統計的に見て明確な「強み」を4つ挙げています。これこそが、個人で稼ぐコンテンツビジネスにおける最強の武器になります。
- 【折れにくい】: 数々の困難やトラブルを乗り越えてきた精神的なタフさ。
- 【長期戦に耐える】: すぐに結果が出なくても、淡々と継続できる忍耐力。
- 【現実を過信しない】: 浮ついた話に飛びつかず、冷静に足元を見極める慎重さ。
- 【群れなくても動ける】: 組織の顔色を伺わず、個の信念を持って行動できる力。
私が目指しているコンテンツビジネスにおいて、この「長期戦に耐える力」は、若者がスピード勝負で脱落していく中での決定的な差別化要因となります。
克服すべき「3つの弱点」という心のブレーキ
しかし、成功を阻む「世代的な弱点」もはっきりしているとGACKTさんは指摘します。
- 【初動が遅くなりがち】: 完璧主義が邪魔をして、最初の一歩が重くなる。
- 【予測でブレーキを踏む】: 過去の経験則から、やる前から失敗の可能性を計算してしまう。
- 【説明コストを嫌い黙ってしまう】: 自身の知見を言語化することを面倒くさがり、発信を止めてしまう。
特に「説明コストを嫌う」点は、発信者として致命的です。私たちが現場で長年培ってきたスキルや知見を、自分の中だけで完結させてしまうのはあまりにももったいないことです。自分が当たり前だと思っている「仕事のコツ」を丁寧に言語化することこそが、読者にとって最高の価値になります。
戦う場所を「現場」から「構造」へシフトせよ
GACKTさんが提唱する立ち回りの核心は、「主導権を握れるポジションを持つ」こと、そして「他人に評価されなくても回る構造を作る」ことにあります。
50代からのコンテンツビジネスは、誰かに雇われる(=評価を他人に委ねる)働き方からの卒業です。
- 何をやるかより、どこに立つべきか: 競争の激しい場所からは撤退し、自分が少数派になれる環境を見極めて攻める。
- モチベーションに依存しない習慣: 「誰もいなくても回る仕組み」を作り、自分の人生を他人に委ねない。
- 活動を辞めない限り負けない状態: 量で負けても、長年の現場経験に裏打ちされた「選択の精度」で勝負する。
現場での「使いにくさ」は、個人メディアという戦場においては、代えのきかない「独自の権威性」へと反転するのです。
最後に:5年後の自分を許せるか?
もし今、あなたが新しい挑戦を迷っているなら、GACKTさんが提示したこの基準で考えてみてください。
「それをやらなかったら5年後に後悔しないか?」
「やらなかった自分を許せるか?」
定年を迎え、組織という盾を失ったとき、自分の人生の手綱を自分で握っている実感があるか。GACKTさんは「派手に生きる必要はない。だが、自分の人生を他人に委ねるな」と言い切ります。
長年の現場経験、そしてマネジメントとしての重責。それらすべてを「個人の資産」へと昇華させる思考のアップデートを、今すぐ始めましょう。

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