ブログのネタ探しで時間を溶かさない|キーワード自動収集で“すぐ書ける仕組み”を作った理由

情報発信

ブログやXで発信を続けている人が、実は一番苦しむのは「文章を書くこと」そのものではありません。多くの場合は、その手前にある「ネタ探し」です。ニュースを眺めても、SNSを回っても、今日何を書くかが決まらないまま時間が静かに過ぎていく。書きたい気持ちはあるのに進めない日ほど、疲れが残ります。

私自身、この“ネタ迷子”に何度も悩まされました。ようやく机に向かったのに、テーマが決まらない。書ける時間はあるのに、書けない。この矛盾が積み重なるほど、発信の楽しさは薄れていきます。

ある時、ふと気づいたのです。
「そもそも探す作業そのものを無くせないだろうか?」
もしネタ探しがゼロになれば、限られた時間のすべてを“書くこと”に使える。そう思った瞬間、長く眠っていたエンジニア気質が静かに目を覚ましました。

こうして、スプレッドシートとスクリプトを組み合わせて、キーワードを自動で収集してくれる仕組み作りを始めました。

ネタ探しを「狩り」から「定置網」に変えた理由

今までの私は、思いついたネタをその場でメモし、書く段階でそのメモを“狩り”に行くスタイルでした。しかし、いざ書こうとすると、どのネタも今日の気分に合わなかったり、読者に届けたい感覚とズレていたりすることが多い。結果的にニュース漁りに戻り、時間と意欲が削られていく。

そこで、視点を逆にしました。
狩りに行くのではなく、情報のほうが自動的に網にかかる仕組みをつくる。

スプレッドシートには、自分が深掘りしたいテーマや、これから届けたい領域のキーワードを並べておきます。私は会社員として働きながら“個人で稼ぐ力”を育てる過程で気になったテーマを種のように置いています。読者に届けたい方向性と自分の興味が交差する部分を、そっと並べておくイメージです。

裏ではスクリプトが毎朝インターネットを巡回し、その“種”に関連する最新情報を拾ってきます。結果は「日付」「タイトル」「要約」「リンク」として一覧に並びます。

やることは簡単で、シートを開いて今日書きたいものを選ぶだけ。迷う時間がほぼゼロになり、一気に“書くモード”に入れます。

完成までの道は意外と泥くさかった

仕組みはシンプルですが、完成までの道のりは泥試合そのものでした。

最初に出たのは「検索結果が0件でした」という謎のエラー。どう考えても情報があるはずのキーワードなのに、何度走らせても空っぽ。コードを見直しても、設定を変えてもダメ。そんな日が続きました。

原因のひとつは、APIキーの末尾に紛れ込んでいた“半角スペース”。たった1文字で、全検索が門前払い。気づいた瞬間、力が抜けました。他にも「API自体の有効化がされていない」「検索範囲が極端に狭く設定されていた」など、想像もしなかった落とし穴が次々と出てきました。

それでも最後に、スプレッドシートに記事タイトルが並んだ瞬間、胸の奥にあたたかい達成感が広がりました。
「やっと動いた。これは使える。」

ニュース検索は“ネタの宝箱”になる

今回の仕組みには、ウェブ検索版とニュース検索版の2つを組み込んでいます。使ってみて実感したのは、ブログのネタ探しには“ニュース検索版”が圧倒的に強いということです。

特定のテーマに絞って、いま世の中で起きていることを一覧で見られる。 流れていくニュースが“自動で積み上がる情報資産”に変わる。この状態は、ネタ迷子から抜け出すうえで本当に頼りになります。

しかも一度設定すれば、毎朝勝手に仕入れてくれる。 「放っておいても積み上がる仕組み」ほど強い味方はありません。

情報が“流れるもの”から“蓄積される資産”に変わる

この仕組みを使い続けると、流れていってしまうはずのニュースがスプレッドシートに残り続け、時間の経過とともに“変化の流れ”まで見えるようになります。

「今月はこのテーマが増えてきた」 「先月は別の話題が盛り上がっていた」 そんな気づきが蓄積され、“自分だけのデータベース”が育っていく感覚があります。

ここから先は、“学び直し”の話です

ここからは少しだけ、私自身の話をさせてください。

私は2017年から毎朝のランニングを続け、50代で簿記2級とFP2級を取得しました。特別器用だったわけではなく、ただ地道に積み重ねてきただけです。そして、数年前からコードにも触れるようになり、最初は一文字も書けませんでしたが、試行錯誤しながら少しずつ動くものを作れるようになっていきました。

今回の自動収集ツールづくりも、そんな学びの延長線にあります。

最近では、AIと対話しながら自然言語でコードを作っていく「バイブコーディング(Vibe Coding)」という学び方が注目されています。専門知識がなくても、AIに「こう動いてほしい」と伝え、試しながら形にしていく開発手法です。

今回の取り組みは、まさにこのバイブコーディングの入り口のようなものでした。最初は意味がわからなくても、AIに相談しながら修正し、動くものができていく。コード初心者でも十分に実践できる学び方だと実感しています。

だからこそ、この仕組みを単に配るだけでは終わらせたくありません。 このツールをきっかけに、“プログラミングを学び直したい人”と一緒に歩けたら面白いのではないか。 そんな気持ちが芽生えています。

無料で提供する構想と、その先にあるもの

現時点では、次のような形を考えています。

【無料(構想段階)】
・ニュース検索版テンプレート
・シンプルな導入ガイド(誰でも動かせる)
※まずは少人数のモニターとして配布し、実際の使い心地やつまずきポイントを教えていただく形です。

【今後の拡張案(検討中)】
・キーワード設計の考え方
・毎朝の使い方とルーティンづくり
・GAS設定のサポート(挫折しやすい部分のフォロー)
・集めた情報をブログ1本にまとめる構成テンプレート
・そして何より、バイブコーディングを体験しながら小さな“動く仕組み”を一緒に作る学びの場

ここまではまだ構想段階ですが、まずは触っていただき、「どこが便利だったか」「何がわかりにくかったか」を聞くところから始めようと考えています。

そこで、あなたにひとつ質問です。

もしこの自動収集ツールが無料で配布されたら、使ってみたいと思いますか?
そして、その先でバイブコーディングを一緒に体験しながら、自分の手で“動く仕組み”を作ってみたいと思うでしょうか。

ネタ探しのストレスを減らし、限られた時間を“書くこと”に集中したい人には、きっと大きな助けになるはずです。興味がある方には、また近いうちに続報をお届けします。

この記事を書いた人|ミライジュウ

メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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