「アリとキリギリス」という童話を、あなたも一度は耳にしたことがあるはずです。
コツコツと食料を貯め込むアリと、夏の間に遊び呆けて冬に困るキリギリス。
昭和の時代には、こうした「堅実に生きるべき」という価値観が、まるで正義のように語られてきました。
でも、ふと思うんです。
本当に、今の時代も「アリ型」でいれば安泰なのでしょうか?
変化が激しいこの令和の時代に、「コツコツ型」だけで未来を切り拓けるのか。
今日はそんな疑問について、一緒に考えてみませんか?
ストック思考とフロー思考──あなたの頭の中はどっち?
まずは、「ストック思考」と「フロー思考」について整理しておきましょう。
■ ストック思考(アリ型)
- 今あるものに価値を見出す。
- 経験や知識を重ねて、着実に前進。
- 過去の成功体験を大事にする。
- 変化よりも安定を求める。
- 結果を重視する。
- 例:専門家、職人、資産家。
■ フロー思考(キリギリス型)
- まだ持たないものにこそ価値を見出す。
- 知らないことからでも、まず動く。
- スピード重視、止まらないことが大事。
- 変化を楽しみ、過去に縛られない。
- 流れを重視する。
- 例:起業家、ベンチャー、フリーランス。
この2つは、対立する考え方のように見えますが、実はどちらも「時代によって強みが変わる」だけのことなんです。
なぜ「アリ型」だけでは通用しなくなってきたのか?
昭和の時代は、成長の時代でした。
「終身雇用」「年功序列」──コツコツ積み重ねれば、安定した未来が手に入る。
だからこそ、ストック思考が重宝されたのです。
でも、今はどうでしょう?
変化のスピードが速すぎて、昨日の常識が今日には通用しない。
AI、SNS、働き方改革…これまでの「貯め込んだ知識」や「経験」が、逆に足枷になることすらあります。
貯金も、知識も、資産も、「持っているからこそ動けない」ということがある。
そう、荷物が多い人ほど、引っ越しは大変になるものです。
キリギリス型の強さ──「持たざる者」だからこそ
一方、キリギリス型の人はどうでしょう?
「持たざる者」は、失うものが少ない。
だからこそ、身軽に動けるし、未知のことにも柔軟に対応できる。
そして、何より「素人発想」で、新しいアイデアを生み出すことができる。
「知らないから動けない」のではなく、「知らないからこそ、動いて確かめる」。
これが、フロー思考の本質です。
もちろん、うまくいくことばかりではありません。
でも、動かなければ何も始まらない。
過去に縛られず、「今」にフォーカスすることで、次の時代を切り拓く力が生まれます。
アリ×キリギリス──時代はハイブリッド型へ
とはいえ、「アリ型はダメ」「キリギリス型が正しい」と言いたいわけではありません。
本当に大事なのは、「どちらの思考も使いこなすこと」。
・動きながら、必要な知識を貯める。
・変化に対応しつつ、着実に成果を積み重ねる。
・時にはスピード重視、時にはじっくり腰を据えて。
そんな、ハイブリッド型の生き方こそ、今の時代に求められている姿なのかもしれません。
まとめ:50代からでも「持たざる者」になれる
「もう歳だから」と、過去の成功体験にしがみついていませんか?
50代からでも、キリギリスのように動くことはできます。
むしろ、今までの「持っているもの」を一度手放して、身軽になること。
それが、新しい自分を作る第一歩になるんじゃないでしょうか。
アリのように貯めた経験を、キリギリスのように軽やかに活かす──
そんなスタイルで、未来に一歩踏み出してみませんか?
この記事を書いた人|ミライジュウ
メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
▶︎ 運営者プロフィールはこちら
おすすめ記事:
▶︎ なぜ稼げない人はいつまでも稼げないのか?|脳内の悩みを見える化する
▶︎ 「やりたいことがわからない」──資格を取ったのに動けなかった自分へ
コメント