達成できない理由は、才能でも努力不足でもありません。
結論から言えば、「手順」です。
資格試験の合格、業務での目標達成、毎日のランニングや早起きといった習慣化。どれも「やりたい」と思っても続かないことの方が多い。でも、それは意思が弱いからではなく、正しい手順を見つけられていないだけ。
そして、その手順を自分に合わせて翻訳してくれる相棒が、いまの時代ならAIです。
私は簿記2級、FP2級、宅建、証券外務員といった資格に挑戦してきました。そのたびに「勉強法がまるで違う」という現実に直面しました。やってみないと分からないし、やると必ずつまずく。けれど、そのつまずきをどう直すかは自力では難しい。そこでAIに質問すると、「どこが良くて、どこを修正すべきか」を一瞬で示してくれる。これが、AIを使う最大の意味だと実感しています。
ゴールに必要なのは手順とAIの使い方
「成長」と「達成」は似ているようで違います。成長にはゴールがなく、続ければ続けるほど先があります。しかし、達成には明確なゴールがあります。合格、不合格。できた、できない。やったか、やらなかったか。その結果がはっきり出るのが達成です。
達成には必ず「ゴールにたどり着くための手順」があります。けれど多くの人は、手順が不明確なまま努力を重ねて消耗してしまう。だから「頑張ったのに達成できない」ということが起きるのです。
ここで役に立つのがAIです。AIは分厚い参考書のすべてをなぞるのではなく、あなたが「今どこにいて」「どこに行きたいのか」を把握した上で、最適な道筋を描いてくれる。まるでナビゲーションアプリが最短ルートを教えてくれるように。
つまり達成に必要なのは、正しい手順を見つけること。そして、その手順をAIと一緒に設計していくことなのです。
なぜ手順がボトルネックになるのか
マニュアルやテキストは分厚くても、結局は「全体の地図」にすぎません。その地図の中から「自分が通る道」を選び出す作業こそが、勉強や習慣化の本質です。
簿記2級で私が苦労したのは、工業簿記の「勘定連絡図」でした。ノートに書くと、何度も書き直しが必要で線が入り乱れて理解できない。けれどPowerPointやGoogleスライドを使って図にした瞬間、すっと頭に入ってきた。つまり「理解力がなかった」のではなく、「手順の道具が合っていなかった」だけだったのです。
FP2級ではさらに違いました。実技試験は、過去問をただ解くだけでは効率が悪い。そこでスプレッドシートにまとめ、分野や難易度ごとに分類して出題パターンを掴むようにしました。学科試験はGoodNotesに問題をコピーして、自分なりに解説を書き込みました。こうして「自作の参考書」を作ることで理解が進んだ。
簿記とFP、同じ資格試験なのに、勉強法=手順はまるで違う。だから「万能の勉強法」は存在せず、「その人に合った、その試験に合った手順」を見つけることがカギになります。
AIとの二人三脚がなぜ効果的なのか
ここで重要なのは、AIは「全部を代わりにやってくれる魔法の存在」ではないということです。AIは自動で成果を出すマシンではなく、自分が歩んだプロセスをもとに「どこを直すか」を教えてくれる相棒です。
学習も習慣化も仕事も、基本は自分でやってみることからしか始まらない。やってみて、つまずいたらAIに質問する。答えをもらったら修正して、もう一度やってみる。この「二人三脚のサイクル」こそが本質です。
さらに、AIには大きな強みがあります。それは「言語化できない悩み」まで受け止めてくれることです。
「ここまでは理解できたけど、この先どうすればいいのか言葉にできない」
「この問題の解き方が分からないけど、どこが分からないのかも分からない」
こういう曖昧な状態でも、画面のスクショを見せて「ここまで来たけど、この後は?」と聞けばいい。人間相手には聞きづらい初歩的なことも、AIには遠慮なく投げられる。まさに「悩みの翻訳者」として働いてくれるのです。
達成の本質とは何か
ここまでの経験から分かったのは、達成の本質は「知識」ではなく「手順」にあるということです。
理解力が高いから受かるのではなく、正しい手順を踏んだから受かる。
意思が強いから習慣化できるのではなく、実行しやすい手順を設計したから続く。
能力の差よりも、手順設計の有無が成果を分けているのです。
AIはその手順を、あなたに合わせて補正してくれる存在です。「今の方法はここが良くて、ここが改善点」という具体的なフィードバックをくれるから、間違ったまま努力し続けるリスクを減らせる。
だからAIは「答えをくれる教師」ではなく、「最短ルートを見つけてくれる伴走者」として位置づけるのが正しい。
どんな分野に応用できるのか
この考え方は資格試験だけに限りません。
- 資格勉強:簿記やFP、宅建、証券外務員など、それぞれの試験に合った手順をAIが補正してくれる。
- 習慣化:ランニングや早起きなど、自分の生活リズムに合った実行手順をAIが提案。
- 仕事の目標達成:プロジェクトの進め方、チームのタスク分担をAIと一緒に設計すれば無駄が減る。
- スキル習得:語学、プログラミング、楽器演奏なども「練習の手順設計」で効率が大きく変わる。
結局、どんな分野でも「ゴールに向かう手順」が必要で、その翻訳者としてAIがいることで達成スピードは圧倒的に上がります。
まとめ
達成できない理由は「手順」が見えていないことに尽きます。
そして、その手順を翻訳してくれるのがAIです。
AIはすべてを代わりにやってくれるわけではありません。けれど、自分で進めてつまずいた瞬間に「どこを直せばいいか」を示してくれる。言葉にならない悩みも受け止め、専用マニュアルを作ってくれる。
これからの学習や習慣化、仕事の達成には、AIとの二人三脚が欠かせない時代になっていくでしょう。
この記事を書いた人
メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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