「毎朝アクセス数をチェックしては落ち込む」
「SNSのフォロワーが増えず、投稿する意味が分からなくなる」
「数字を追うほど、発信が苦しくなってきた」
そんな経験はありませんか?
多くのブロガーや個人発信者が、“数字の呪縛”に囚われています。
PV、登録者数、売上。
どれも大切な指標ですが、そればかりを追っていると、
いつしか発信が“作業”に変わり、心の熱が冷めていきます。
そして皮肉にも、数字を追えば追うほど、ファンは離れていくのです。
この記事では、数字に振り回される発信から抜け出し、
ファンを増やすための「一歩先の行動」を具体的に解説します。
1. 「顧客の望みを叶えること」が正義ではない理由
多くの人は、「読者や顧客の望みを叶えればファンは増える」と信じています。
アンケートを取り、反応の良かったテーマを繰り返す。
確かに間違ってはいません。
しかし、それでは「便利だけど印象に残らない人」で終わります。
顧客が望むのは「安心」ですが、
ファンが求めているのは「予想外の感動」です。
同じようなテーマが並ぶブログやSNS。
情報としては役に立つけれど、心を動かす熱が感じられない。
そこには、「あなたから読みたい」と思わせる理由がないのです。
ファンとは、“役に立つから”ではなく、
“心が動いたから”残る存在。
この違いを理解できた人だけが、発信を「仕事」から「影響力」に変えることができます。
2. 『熱狂的ファンのつくり方』から学ぶ、一歩先の考え方
このテーマを語るうえで欠かせないのが、
ケン・ブランチャードの著書『熱狂的ファンのつくり方』(ダイヤモンド社)です。
この本は、顧客との関係を「物語形式」で教える寓話であり、
ファンを生み出す3つの秘訣を提示しています。
第一の秘訣:自分が何をしたいかを決める
第二の秘訣:顧客の望みを見極める
第三の秘訣:一歩先を提供する
この3つは、ブログ運営やコンテンツ販売にもそのまま通用します。
とくに重要なのが第一の秘訣。
「自分がどんなサービスをしたいかを決める」——
この視点を持てない人ほど、数字に振り回されていきます。
読者や顧客に合わせることばかり意識すると、
あなた自身の軸が薄まり、発信がどんどん“平均化”していく。
それではファンは育ちません。
まず、自分のビジョンを明確にすること。
そこからが、本当のファンづくりの始まりです。
3. ファンを増やすための「一歩先の行動」3ステップ
数字を追う代わりに、今日からできる“行動の焦点”を3つに絞りましょう。
(1)読者の沈黙を読む
コメントがなくても、読者はあなたを観察しています。
滞在時間、クリック率、再訪率——それらはすべて「無言の反応」です。
数字を“会話”として読み取る。
たとえば離脱の多い段落を変えたり、読了率が高い記事を深掘りしたり。
それが、“顧客の望みを見極める”行動です。
データから見えてくる「顧客の本当の気持ち」に耳を傾けていますか?
(2)想定外の親切を仕込む
ファンが心を動かされるのは、「気づき」の瞬間です。
- 記事の最後に「今日できる3分行動」を添える。
- 読者登録した人に「非公開ノート」を送る。
- スマホ閲覧を前提に改行や画像サイズを徹底的に整える。
そんな“小さな親切”が、「この人は分かってる」と思わせる。
ファンは情報ではなく、“温度”でつながるのです。
期待値をほんの少しだけ超える工夫を仕込みましょう。
(3)一貫性を積み重ねる
ブランドとは、派手な演出ではなく“信頼の履歴”です。
更新のペース、語り口、記事のトーン、世界観。
これらが揃っている人は、多少内容が変わっても信頼されます。
完璧を狙うより、「昨日より1%成長」を積み上げる。
その小さな積み重ねが、あなたの信頼資産になります。
信頼の貯金があるからこそ、ファンは「またあなたのところへ戻ろう」と感じるのです。
4. 50代が個人でファンを育てるために
とくに50代から個人で稼ぐ人に共通するのは、
「過去の経験を“商品”ではなく“信頼”として再構築している」ことです。
SNSやAIが進化しても、ファンをつくる力は変わりません。
必要なのは、「この人に共感する」「また会いたい」と思わせる一貫性。
記事を売るのではなく、“あなたの視点”を売る。
それが、50代からの稼ぐ力、影響力の本質です。
ケン・ブランチャード流に言えば、
あなた自身が「一歩先を歩く存在」になること。
その背中に、ファンは自然とついてきます。
数字の呪縛を断ち切り、今日から「一歩先の行動」を始めてみませんか。
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