「ジュガール思考」で突破せよ。資源がなくても道は拓ける、50代からの副業力
「副業に挑戦したいけど、スキルも知識もお金も足りない」
そう思って一歩を踏み出せずにいませんか?
かつて私もそうでした。
ラジオディレクター時代、限られた時間・人員・機材の中で番組を仕上げなければならない。
予算ゼロでも「おもしろい」と言わせる番組をつくることが求められる。
そんな状況で培ったのが、「ジュガール思考」でした。
ジュガール思考とは何か?
「ジュガール(Jugaad)」とは、ヒンディー語で「工夫」「即席の解決策」という意味。
インドでは、農村で壊れた部品を組み合わせて動くトラクターを作ってしまうような、現場から生まれた知恵です。
ジュガール思考とは、「限られた資源の中で、柔軟かつ創造的に課題を解決する」思考法。
- 今あるものでなんとかする
- 完璧を求めず、成果を出すことにフォーカス
- 制約をアイデアに変える
- 失敗を恐れず、動きながら学ぶ
なぜ今、ジュガール思考が必要なのか?
今は変化が激しく、完璧な準備が整うのを待っていたら何も始められません。
AIやITの発展により、まずやってみることのコストが下がっている今、求められているのは「柔軟に対応しながら前に進む」力です。
ラジオ現場での「ジュガール対応」
ラジオ番組の制作現場には、予定通りにいかないことが当たり前にあります。
そんなときに発動するのが、ジュガール的な「なんとかする力」でした。
通りすがりの人に生インタビュー!
中継先で話を伺う予定だった地元の店主が、急な体調不良で来られなくなったことがありました。
すでに機材は設置済み、放送時間も迫っている。
そこで通りすがりの親子連れに声をかけ、現場の空気感を伝えるインタビュー形式に切り替え。
結果的にリアルな声が響き、リスナーからも好反応を得られました。
大物俳優のインタビューはカラオケボックスで!
ある大物俳優とのインタビューアポは取れたものの、スタジオに来る時間がない。
その場で使える静かな個室もない。
そこで私が選んだのは、カラオケボックス。
機材を持ち込み、俳優と2人で即座に収録。
むしろリラックスした雰囲気の中で、普段見せない表情を引き出すことができました。
ジュガール思考を身につける3つのステップ
- 今ある「資源」を棚卸しする
→ 資格、経験、人脈、道具など - 8割完成で出してみる
→ 完璧を目指さず、まず出す - 小さな失敗から学ぶマインドを持つ
→ 失敗は成長のきっかけ
まとめ:制約は、創造性のスイッチになる
ジュガール思考とは、「できない理由」ではなく、「できる方法」に目を向ける生き方です。
副業や新しい挑戦に不安を感じる50代のあなたへ。
人生後半戦を切り拓くのは、完璧な知識や環境ではなく、今ある資源で動き出す“突破力”です。
最後に:あなたの“ジュガール”は何ですか?
今日、あなたの手元にある「使えるもの」を3つ、紙に書き出してみてください。
その小さな行動が、未来を変える第一歩になるかもしれません。
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