「同じことを書いている気がする」と悩んだあなたへ──それは“軸”が見えてきた証です

はじめに|また同じようなこと書いてるかも…そのモヤモヤの正体

最近ふと、「あれ?この記事、前にも書いたような気がするな…」と感じたことはありませんか?

同じテーマを繰り返している気がして、なんだかマンネリ。
「読者に飽きられないだろうか」「自分もネタ切れかも」と、不安になってくる。

でも実は、それはとても自然なことです。
そして、これはむしろ“良い兆候”かもしれません。

あなたが繰り返し語っているそのテーマは、もしかしたらあなたにとって、
「本当に伝えたいこと」「何度でも言いたいこと」なのではないでしょうか。

書き続けた人だけが感じる“不安”の正体

多くの人は、10記事も書かずにブログをやめていきます。
アクセスが増えない。
反応がない。
何を書けばいいかわからない。

その中で、あなたはしっかり記事を書いている。
そして、「同じこと書いてる気がする…」と感じられるだけの“積み重ね”がある。

これは、あなたの中で「軸」が見え始めたサインです。
言い換えれば、あなたは今、自分の“言葉の土台”に出会いつつあるんです。

伝えたいことは、実はそう多くない

人は、自分の言葉で語れることなんて、そう多くはありません。
だからこそ、それを「どう届けるか」「どう変奏するか」が重要なんです。

ある人は「習慣の大切さ」を何度も語ります。
ある人は「自己効力感」について、角度を変えて何度も発信します。
別の人は「稼ぐには戦略よりマインド」と、似た話をくり返します。

でも、これこそが「ブランディング」です。

いつ見ても同じ香りがする。
でも、読むたびにちょっと違う角度で心に響く。

それが、信頼される発信者の“共通点”です。

書籍から学んだ「書き続ける人の秘密」

書き手として成長していくには、一定の“繰り返し”が必要です。
中島大介 著『ブログライティングの教科書』には、こんな言葉がありました。

「読者は、“何が書かれているか”以上に、“誰が言っているか”を見ている」 「同じことを何度も語れる人は、それだけブランディングが強固である」

つまり、「似た話を何度もしている」=「ブレない芯がある」と見られるんです。
自分では「また同じこと言ってる…」と思っても、
読者からすれば「この人、ずっと変わらない信念を持ってる」と感じてもらえる。

伝えたいことが明確な人は、繰り返すことを恐れません。
むしろ、堂々と繰り返します。
そこに“深み”が生まれてくるのです。

“深み”を生むための書き方のヒント

では、飽きずに、でもブレずに、ブログを続けるにはどうすればいいか。
大事なのは、「変えること」と「変えないこと」を知ることです。

変えないのは、“伝えたい本質”。

変えるのは、視点や切り口。
たとえば…

  • 読者ではなく、過去の自分に向けて書いてみる
  • ひとつのテーマを「会社員の自分」「父としての自分」など別の人格で語ってみる
  • 同じテーマを“本の感想”や“質問への回答”として展開してみる

こうして角度を変えるだけで、同じテーマが違って見えてくるんです。

繰り返し語ることは、読者への“信号”になる

繰り返しは、読者にとっての“合図”にもなります。
「あ、この人またこの話をしてる。でも、前より理解しやすいかも」
「違うエピソードだけど、やっぱりこの人が大切にしてるのはそこなんだな」

読者の中にも、少しずつ“共感の土壌”が育っていく。
だからこそ、あなたの言葉がやがて“響く言葉”へと育っていきます。

だから、「同じことを繰り返している気がする」と感じたら、
それは“あなたの伝えたいことが明確になってきた”証拠です。
どうか安心して、もう一度、語ってください。
今度は、別の角度で。
過去の自分へ向けて。
あるいは、これから歩き出そうとしている誰かに向けて。


この記事を書いた人|ミライジュウ

メディア関連企業の業務部長。ラジオ演出30年の経験を経て、
「50代からでも“1円を生む力”は育てられる」と信じて発信中。
毎朝4時起きでランニング・筋トレ継続中。
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